シュールな関係
「本当のことだもん
許してなんかいらないわよっ!」
「お前…
よくもそこまで言い切ったな
俺を怒らしてーーー…
覚悟出来てるのかよぉ!!」
怒りマークが見えるようにドアの外で
怒っているのが想像できる。
「あら 覚悟って何かしら?
自分の心に素直になったまでよ
服はともかく----…
稔君のことや…今日のことは
色々と感謝してるけどね…」
「感謝だとぉ…!?
そんなことはどうでもいい
俺のセンスを…言葉をーーー…
ちゃんと訂正しろ!!
もし…訂正しないと全部脱がせて
裸にすんぞっー」
//バーーーン
ドアが豪快に開く
「ぎゃァーーーー!!
大和っ 入ってこないでぇ!!!」
もともと鍵もないのだから防ぎようもなく―――
「冗談…冗談…なの!
いやっ ホントだけど・・・
気持ちはありがたいけど、ありがたいだけなの!!」
支離滅裂な言葉で
両手で…必死に身振り手振りで言い訳をする
「はぁ…?
今さら誤魔化しても遅いんだよ
脱げっ…
お望み通り返品に言ってやる!」
「も・・・もう…やっだぁ~
冗談を
真に受けちゃったらダメよ!」
必死になるわたしに追い打ちをかけるように
脱がそうと近寄るのを必死にガードしながら
稔くんに助けを求める。
「何が冗談だ
今さら遅いんだよバーカ!」
大和から
黒オーラがメラメラと揺らめく。
「こらっ 変態っ!
シャツに、わっ やだぁっ
肌に触らないでよーーーーっ!!
稔くん 大和を止めてぇ~~!」