シュールな関係
帰りに靴を買いに行こうと
大和が帰りに言うと、稔くんが
『帰るだけならルームシューズあげるよ』ってくれたのを今履いている。
そして服は結局、大和の悪趣味のヘビメタファッション。
この先の角を曲がればアパートに着く。
もっと遠かったらいいのに…いっそのこと時間が止まってくれたらとおもう。
自分の中で決めていた大和との別れの時間が近づいてくる。
最後に…ちゃんと大和にお礼を言って別れよう。
「なぁ 奈緒
お前がいきなり帰るから…
雅兄がすげー機嫌が悪くなってたぞ」
「それはこっちのセリフ。
何にも教えてくれないから
お嬢様方から降られた会話も
若菜さんの話しだって全然通じないから余計に馬鹿にされたんだから。
一之瀬さんだって気のあるような態度を見せるから
余計に分んなくなって
こっちの方が…困惑してるんだから!!」
「気のある素振りされたのか?」
「・・・多少は。」
一応、キスも何回かされたし。
それに屋上で震えてた時に添い寝もしてもらってるし…
びしょ濡れの服を脱がして着替えもしてもらい
裸も見られて――――・・・
醜態をさらしたことを思いだし顔が真っ赤に赤面するのを
見逃さないかのように大和が嫌な顔を見せた。