シュールな関係


「雅兄め… やっぱり奈緒のこと気に入ってるんだ



何だよその顔!

もしかして…


奈緒も…その気なのか!?」



「その気って?」


「一人の男として好きってことだ」



真顔になり真剣な顔つきでわたしを返事を待つ。


「どうだっていいでしょ あなたには関係ないし。」




「お前だけはそんな女じゃないと思ってたのに

雅兄に気のある素振りをして

その上、俺もたぶらかして二股するつもりだったのか!?


今後、一磨まで夢中にさせようとしてる小悪魔か!?」



「ぷっ・・・ぷぷっ  あははっ」


やっぱりバカ大和だ。



過去の汚点をグルグル思い出してるのかしら?



3股されたのは大和でしょ…

とは口に出して言えないが


その単細の胞の頭でいつも笑かしてくれるわね。



「何が面白いんだよっ?


お前は別だと思ってたのに…


その類の女だったのかよ この悪女めが!」


怒り交じりのあと、ガックリと息を吐き出す。



「わたしは若菜さんの代理って知らなかったけど

一之瀬さんは大切な先輩なの

トラブルの多いわたしをいつでも守ってくれていたの


それに大和は一日の過ちで、セフレすらなってないでしょ?


一磨くんは大和の悪友で、あなた達のゲームの対象だったのよ

問題外でしょ

あたし彼の携帯番号も何も知らないのよ?



3人のゲームの被害者は全部わたしなんだから。」



だから3股なんてする訳ないでしょ

一人の相手すら満足にいないのに…


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