シュールな関係
だから風邪をひかない程度に

どこか暖かい店の中で白パンとチーズでも

食べてきてくれれば俺としては安心なんだけど…



肝心な事を聞き忘れたけど



秘書の仕事で…行くんだろ?

そんな暇はあるのか、観光じゃ…ないん…だよな?





そんな…基本知識すら無しで


大丈夫か?



イヤ 姉ちゃん…

おれは全然大丈夫じゃないと思うよ。



無謀だろ・・・?




着替えの服も用意してないし…


一体何処でそろえるんだ?

金も持ってるのか?




俺、ムチャ心配なんだけどーーー





それに問題はそれだけじゃない


俺にとって今、一番気まずいのが一之瀬さんだ。



秘書の山本さん…って人からいきなり電話がかかってきて


『奈緒様の為に…

どんなことがあっても雅也様に居場所は話さないで下さい


絶対にそちらに来られると思いますので』って言われて



しばらくすると案の定

『奈緒は帰って来てないのか? 連絡はなかったのか!?」


タキシード姿で勢いよく尋ねに来て


俺に問い詰めて来たんだよ





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