シュールな関係


「『好きになってもいいの?』じゃなく

好きになって貰わないと困るんだけど…。


俺は二番手は嫌だからな」



「わたしだって一番じゃなきゃ嫌よ」




「当たり前だ 雅兄の次なんて死んでもお断りだ!」


「一之瀬さんは意地悪だけど、いつも気に掛けてくれるお兄さんって人…かな?」


「カナ…?って何だよ

とにかく一番は雅兄じゃないんだな?


それなら一番は俺だって言えよ

俺は奈緒といてるだけで凄く幸せな気分にるんだ



お前はどうだ?

俺といるのは嫌か?

そんなことはないはずだ俺のこともう好きになってるはずだろ!


そろそろお前も俺との運命を受け入れてくれねぇか?」



手をしっかりと握られると手から身体の中心に逆流する様に

血が沸騰していく気がして、寒さどころか

身体が熱く感じる。


そして暑さだけでなく甘酸っぱい気持ちが

わたしの身体を支配する



この胸のドキドキが

大和に聞こえてしまうんじゃないかと思える程


鼓動の速さがどんどん加速して止まらない。




「 俺はもう…

お前さえいれば何も欲しくない


抵抗は無駄だぞ

お前だけは俺から離れさせない

 
離さないからな!」



どうしよう///



もうきっとドキドキが


スピーカーになって大和にも聞こえているんじゃないかと思う


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