シュールな関係
「・・・・大和
「奈緒…目を逸らすな
俺を見ろっ
もっと俺を見つめろ!
口に出して…
俺の事を好きと言えないか?」
絡めようとする視線を下に咲く花に逸らしてしまう…
心臓が…壊れそう…
どうしよう どうしよう どうしよう
わたし…
わたし…
いつのまにか大和のこと――――
本当に…
好きになって…いる
「奈緒…好きだ」
何度も優しく囁きわたしの顔を覗き込むち
そっと頭を撫でる。
「お前の口から
もう一度、ちゃんと気持ちを聞きたい
俺を好きだろ?」
目を逸らすわたしの頬を
両手で包み込み…瞳を掴んで離さない…
「わたし…誰よりも…大和のことが好き」
その言葉を言い終わると――――
溢れていた瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる
その瞬間、痛いくらいの力で大和が強く抱きしめてきた