シュールな関係
「お~い 

茶髪って、もしかして俺の噂をしてるのか?」



ニヤリとしながら突然に後ろから急に現れる

「きゃ~ん 織田さぁ~ん」

留美の目がハートになり踊り出す




「げっ…地獄耳」



「俺は実力主義だから茶髪であろうが

人に身なりを言われても左右されねぇ~の



同じ部署のチャーリ知ってるだろ?


アイツは茶髪から金髪に染めてんだぞ

ただモテたい為にだぜ

そっちの方が不純だつーの!


俺に文句を言うなら先にチャーリーに言え!!」




出ました…

たまにいう大和の正論が…!!



「織田さぁ~ん


もしかして、もしかして奈緒先輩とお知り合いなんですか?」



感のいい留美は何が感じ取ったようで

そのまま…ヤバいっ流れになりそう・・・




「あ…知り合いって言うより

俺はこいつの彼氏だから宜しくな!! 

今、俺ら半同棲中だから!」



グイッと抱き寄せるように肩を引き寄せられる


うわ~~~っ 最悪だ



「先輩!!

どういうことか説明してくださいよっ!!」



「留美、騙されないで違うの

同棲なんかしてないわよ!!」


もう~~~っ!!

内緒にしてって言ってたのに!

思いっきり睨みながら

大和から離れようとするが

掴まれた力は強く腕から簡単には抜けれない。



「もう、冗談がうまいわよねっ

お隣に引っ越ししてきただけでしょ?」



「一緒にご飯食べる仲だろ?

それにベッドも一緒にな!」

悪気もなくニヤッとした顔で答える


「先輩、御飯作ってるのっ!?」


「ご飯は晴人が――――作ってて…」



無遠慮な大和は会社以外は入り浸るように

うちに来てはご飯を食べたりくつろいだりで


一番大変なのが主夫なみに扱われている晴人のようで


姉としては面目ない。

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