シュールな関係
「だけど俺は週末は部屋に泊まってるし
それに…昨日もベッドで激しく…
『だめぇ―――!!!って』」
アダルトに進む会話を急いで大和の口を押える。
わたしの顔真っ赤になってるはず
「え~~っ
奈緒先輩そうなんですかぁ!?
織田さんの彼女なんだぁ!!」
「ってな訳だから皆に言ってくれよな!
俺らラブラブだから入る隙間ないって…!!」
これだけ暴露されればいい訳しようもなく
完敗状態で項垂れる。
「でも今まで奈緒先輩から男性の話を聞いたことが
なかったから安心しました
頑張って下さいねっ!!
でも、織田さんっいい人いたら留美に
紹介してねぇ~~!!
それなりの情報も回しますから奈緒先輩の!」
可愛い子ぶって言ってるけど
したたかな留美はマジに交換条件を望んでいるだろう
「おっと奈緒
今からランチ行くぞ 雅兄が呼んでるから」
以前に一之瀬さんと行った鰻の店に大和と行く
その後の一之瀬さんとわたしの
関係と言えばーーー…
一之瀬さんは若菜さんを凄く優しく大切にするのに対して
わたしには腹黒で相変わらず
『いじってる』って言葉がピッタリの扱いだ。
だけど若菜さんとわたしは一緒にお茶をしたり
買い物に行けば姉妹と間違われたり…
と仲良くお付き合いをさせて貰っている。