シュールな関係
「キスもペット扱いだったのね?

それにわたしは山本さんの秘書なんだから

勝手に指図はうけません。」


「ペットが主人に刃向い、それに山本になつき、

大和と付き合うなんて俺は許さないぞ。

ムカついて仕方がない!」


誰も一之瀬さんのペットのつもりはない。

ご機嫌斜めなのはお気に入りらしいのわたしを?

奪い取られたからのようだ。



「雅兄とキスしてたのか!?


クソぉ!!ゆるせねぇ!! 



それに奈緒っ!!



二言目には 山本 山本って…

あいつのことばかり言いやがって!!


俺の言うことも聞けっ」


ややこしく同時参戦してきた大和が羽交い絞めにしてくる。



「じゃれるなと…言ってるだろぉ!



若菜と奈緒は

中身が全然違うんだよっ



こいつは俺のペットだ!



それに

山本は俺の第一秘書だから


奈緒は第二秘書になるんだな?」


フッと勝ちほこった顔で

一之瀬さんが大和を見て口角を上げる。



「違うのっ!!



わたしはまだ今は

山本さんだけの秘書なの!! 


ここ重要なんだから!


山本さんは

公私混同なんかしないのよっ



そんな甘い考えじゃ…一之瀬さん


その内に会社を乗っ取られますよ!!」



「おまえっ

俺に口答えするとはいい度胸じゃないか!!」


おらおらと、 一之瀬さんに頬をつねられる…




「痛っつ…!!」



大和が一之瀬さんの手を払いわたしを抱き寄せる

「雅兄


コイツに触れんなって!!



奈緒っ 


それなら…今から直ぐに俺の秘書になれ!

それより嫁にこい!!」


突然に無謀な事を言い出す。



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