シュールな関係
何故わたしが!?
「一之瀬さん 急ぎの資料です」



「ああ―― 神崎か・・・」


あら・・・

どうしたの?


いつも背筋を伸ばしバリバリと

仕事してるのに

今日は腑抜けじゃない?


いつもの覇気は何処行ったの?


ぼ~っと外眺めて・・・




普段はスッキリ整っている

デスクの上も

ファイルや書類が山積みになっている。




それになんかいつもの輝くオーラが違って

ドンヨリとした暗い色が

漂ってるんですが・・・・



ふふつ

今日は爽やか王子が

どんより王子じゃないの~

 



///ゾクッーーーーーっ!




『笑ってる場合じゃない

はやく逃げるのよ』



わたしの本能がヤバいって


囁いている!




・・・自分の直感を信じて


さっさと退散しよう。





触らぬ彼に祟りなしだ。  




「ここに置いておきますね」 


「おい 神崎! 待て」



そそくさと退散しようと

思ったのに隣のデスクの椅子に

目で座れと合図され



無言の圧力で椅子に座らされた。


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