シュールな関係
「くくっ

おまえな~マジに食い過ぎ 

色気ぐらい出せないのか?」

面白がる色が眼ににじみ出る


じゃあ わたしの口に

美味しいアイスなんて

入れないでよね。



「色気もないわたしに

よ~く彼女役を頼みましたね!


それなら他の人頼んだら

良かったのに…


今からでも交代しますよ」



「いいや 

神崎に頼んで良かったよ

その美味しそうに食べてるの

見てるとキスしたくなる・・・」



なっ・・・・!


何を言ってるの!?  



からかってる?

もしかして……

思いっきりからかわれてる!?



強引な態度をとるかと思ったら

今日は変に優しいし



いきなり色っぽい目付きで

見つめてキスとか

言わないでもらえない!?


乙女心を

惑わすんじゃないわよ






不覚だあぁぁ~

今日二度目のドキッかも。



「ほら 早く目を瞑れよ」


だんだんと一之瀬さんの

綺麗な顔がキリッと結ばれた唇が接近して来る・・・


えっ 何?



えっ ぇえ―――! 何だ?

この流れって・・・


もしかして、もしかなの?



一之瀬さんにキスされちゃう?

店なのに?


待って、待って!




「ケホッ ケホッ

も~~~っ



一之瀬さんやめてください!!」


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