シュールな関係
どーしてくれるのよ

ビックリで気管に詰まって

むせるじゃないの!


 
「神埼 もしかして 

俺がキスすると思ったのか?


お前ごときに

マジでするわけないだろ?



彼女になりきるために

雰囲気だけでも味あわせて

やってるんだ
 

仕事も出来ないし、恋愛真似もできないとは


俺も苦労するぜ



しっかりと感謝ぐらいしろよな」



なにぃ~っつ!!

何様のつもり?



本来、わたしの方が

感謝されるべきでしょ!?




一瞬でも赤面したわたし・・・


だれか蹴りつけてぇ~!!





「それに俺

お前にキスするほど

自分を安売りしてないから」



「安売り?」


安いのはわたしで・・・

高いのは一之瀬さん?




普通、そんな失礼なこと

言わないでしょ?



この男なら言うか!


ムカつきを通り越して

口がぽか~んと開いた。



「おい 

その腑抜けた口にまた

アイス入れて欲しいのか?」



きぃぃぃ~~~っつ!!



顎が落ちたのはあなたの

エベレストのように高い

高飛車な態度に呆れたからよ!



その一言一言が燃料となり

わたしの心がグツグツと

煮えわたっていく。



ケトルならピイィーーーって

沸騰して鳴り響いてるわ!!

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