シュールな関係
「森山くん 

神崎が俺たちの席来るから

おいでよ」


一之瀬さんの王子スマイルで

声をかけられると


「わぁ~ いいんですか? 

是非ご一緒させて下さい」


即答する留美の瞳が

キラキラ輝いている。



「留美!!

一之瀬さんと一緒に飲んだら?


ワイン直ぐ用意するから

持って行ってくれる?」



留美っ いい仕事してよ

心の中で呟き


急いでワインを店員に貰いに

行ったのを手渡すと


「一之瀬さん 

留美ちゃんが注いでくれますよ」

にっこりとほほ笑み

有無を言わんばかりに

留美の背中を一之瀬さんに

押しつけた。




だけどそんなにうまくは

運ばない・・・



「おまえな~



森山くんだけに押し付けて

何サボろうとしてる?


こっちにきて座れ」



「あっ まだ仕事が―――」



「ウるせー さっさとこい」



肩を抱かれてグイグイと

営業部の中に連れて行かれる…
< 8 / 441 >

この作品をシェア

pagetop