シュールな関係



ガレージにはピカピカに

磨かれた自社開発の車


その他にもリムジン

ベンツやBMW、フェラーリ

イタリヤの高級車やスポーツカーなどが

数十台も並ぶ・・・


あれってマクラーレンP1!?

晴人が雑誌でこれ1億超えるんだよ、写真を見せてくれたのと同じ


それの横に並ぶランボルギーニ・ヴェネーノ

更に4億だよ…と話していて、一生ナマで見ることないね、って

談笑していたのを思い出す。



暫くすると玄関に到着すると、執事らしき人がお出迎えをしてくれて



門の前にはお手伝いさんが

ズラリと待ちかまえ出迎えてくれた。




黒服の執事に案内をされ果てしなく続きそうな廊下を通された応接室は


中央の大きな過敏にふんだんに生花が飾られ

有名な絵画に銅像


真っ白な大理石の上にはきらびやかで光輝くシャンデリアの照明



社交場やダンスホールにも値するこの広い空間には

ラウンジスペースやグランドピアノまで置いてある。



この部屋だけでもうちの

アパートより何倍も広いんじゃない?



あまりにも高貴な空気に圧迫されて

緊張のあまりゴクリと唾を飲む。



「今日はお越しいただいて

ありがとう」


二階に続く螺旋階段から声がかかり、振り向くと


白いスーツを着てそれ何カラット?って

目が飛び出るくらい

大きなダイヤの指輪をいやみなく装飾し、

凛とした女性が声を掛けてきた



微笑み方に気品があり顔付きが

一之瀬さんと似ていて

直ぐに母親だと分かった。
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