シュールな関係
今の会社に就職後もまだ借金返済のために

社長の許可を頂いて働いていますし

弟も医者を目指して医科大学に

通い家庭教師をしながら二人で

支え合っています


その調査書に書かれてる事は全て事実ですし

他に気になることがあれば何でもお聞き下さい


恥じたことはしていませんので



どんなことも答えます」



鋭い視線が全身に刺さても

もう気にしないし、痛くもないわ。




だけど

思い出したくもない過去の傷を


えぐられて

ボロボロになりかけている。


もし本当の彼の両親なら

耐えれなくなり泣いてるだろう。



泣くって・・・

涙?

なに弱気なこと考えてるのよ



わたしは雑草なのよ

雑草なんかに涙は似合わないのよ





だから・・・代理で良かったと

この時ばかりは素直に思う。




その時、爽やかでいた王子が変貌した


「母さん 

もう十分だろ!?



これで奈緒のことわかったろ?


彼女が俺の惚れた女だ



他の女とは結婚しない

見合いなんてクソくらいだ!



結婚は奈緒しか考えてないから



あと奈緒に謝罪しろよ」


氷の矢のように冷たく母に付き叩く

< 94 / 441 >

この作品をシェア

pagetop