シュールな関係

素直な気持ち

その通り 


お母様のおっしゃる通りだわ



わたしでは釣り合いかとれる訳ない!!


横に立つのもおこがましいわ





お母様があんなに言うのも

理解が出来る。


家庭難に借金有りの女より

きっちりした家系の娘がいいに決まっている。




あ~ 私って浅はかだった・・・


なんて身の程しらずで厚かましくしゃしゃり過ぎたのかしら。



一之瀬さんのこと知らなすぎだったわ



どうしてわたしに代理を頼んだの!?




これが留美の言ってた

一之瀬さんのミステリアスな部分なの?





まさかわたしが身を持って体験するとは

想像もしなかったわぁ~・・・




でも

酷すぎない?


これが協力者にする態度?



何も話さないなんて!!

最後に恥をかくのは私で―――…




冷静になるとだんだんと

一之瀬さんに対する怒りが

混み上がってくる。




「奈緒はそんなこと気にする必要はない」

むっつりと長い脚を組んだ王子が不機嫌になっているが・・・






「雅也さんしっかりして!


あなたが間違ってます!


親として子供を心配するのは

当たり前だと思います」



親の気持ち子知らずと

はあなたのことよ!! 



「はあ?

お前何言い出すんだ?」




頭良くても

それくらい分からないの?



バカね

山の手グループとなれば

背負うものが違うのよっ!!

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