《完》闇を抱えた天才少女

パーティ




今日は、事務所の社長が開いて



くれた私のお別れパーティ。




明日、高校の卒業式があって



終わった後すぐにアメリカに行く。




明日は大変だから今日くらいは


羽目を外そうかな、なんて


思ってる。




キレイなドレスを着せてもらって



事務所の人から



今までお世話になった色んな人まで



このパーティに来てくれている。





私は、今回のパーティの主役だから



美味しそうな食べ物を食べれる


わけでもなくて


一人一人に挨拶をひたすら


していた。




今、話しているのは月9の



監督さん。




みんな、私がアメリカに行くことを


喜んでくれていた。




監督さんと話が終わると




「あの、ちょっといい?」



「あ、はい?」


え、誰?



でもなんか見たことある顔。




それにキレイな顔をしていて



近くに寄られると女の子はみんな


惚れそうな顔をしていた。




パーティ会場の端っこまで


連れて行かれた。




「あ、あの…あなたは誰ですか?」




「え??


そんなこと売れてから初めて言われた」




そんなことを笑いながら言ってきた。




そんなこと言うっていうことは


芸能界の人だよね?



その人が



「じゃあー、MIXって言ったら


わかる?」





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