《完》闇を抱えた天才少女
「号外でーす!!
女優の山本晴さんがアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされましたーーー!」
という光景が日本の各地に見られた。
そして今はアカデミー賞の大賞が発表される会場。
日本とは違う雰囲気で飲み込まれそうだった。
みんな、まるで誕生日パーティのように、はたまたコンサートのように騒いでる。
その光景にもアメリカに5年もいれば
慣れていた。
あれから1度も日本には帰っていない。
まだ、自分自身を認められていないから。
というより毎日が必死だった。
英語を勉強してたとはいえ、
英語を丸一日ずっと聞いたり
話したり
それだけで大変。
あと、最初はやっぱり文化にも習慣にもついていけなかった。
演技となると大変で
1つの感情でも日本とアメリカではやっぱり
違って。
本当に一からだった。