《完》闇を抱えた天才少女
「お母さん、話があるの?」
「何?用があるんだったらさっさと言って。
お母さんは忙しいんだから!」
「えっと、わ…わたし、学校でいじめられ
てて…」
「分かった。
でも、もう少し頑張りなさい!」
「…分かった」
ううん、そんなのわかるわけない、
苦しくてもう我慢できなくて
どうしたらいいか分からないから相談してる
のに、もう少し頑張りなさいは、もう無理…
私は、家を飛び出した。
この感情をどこにぶつけたらいいのか
分からなくて
誰に言ってもわかってくれないから
とにかく1人になりたかった