《完》闇を抱えた天才少女



日本に戻ると1番に向かった先は



お世話になった事務所。





時間は夜の9時。



社長だけでもいないかな?


小さな賭けだった。




事務所に行くと真っ暗だけど、


インターホンを鳴らしてみた。




すると



「はい!」



と社長の声。




「あの、晴です。
山本 晴です!」


と言った。



「え?晴ちゃん?久しぶり!

中に入って」


と言われて事務所の中に入ると




「「「「おつかれさま!!!」」」」




と沢山の人の声。




「え?」


すると社長が



「今までお疲れ様。」



と私に笑顔で言ってきた。



「あの、なんで知ってるんですか?」



「大翔が、言ってくれたんだ」

と社長が言った。



「それで、せっかくだし、パーティして驚かせよう!ってなったわけ!」



と奏太くんが教えてくれた。




私の周りには女優になって知り合った人が沢山いた。



月9でお世話になった監督やスタッフさん。


そのほかの作品やバラエティとかでもお世話になった人や



大翔くんや、奏太くんや、


雪菜さんや波美まできていた。






スタッフさんや監督さんに一通り挨拶を済ませ


私は社長のところへ向かった。



「社長、色々とありがとうございました。」







ありがとうは、私を拾ってくれたこと




「こちらこそ、ごめんね晴ちゃん。

まさか、こんなことになるとは思わなかった。


ジェームズから聞いたよ。


まぁ、アメリカで晴ちゃんのマネージャーをしていた人から詳しいことは聞いたんだけどね。

僕が紹介なんてしなかったら良かったんだ。


ジェームズのことは、法的にどうにか訴えられないか考えておくよ」



と言ってくれた。




「私が行くと決めたからです。

せっかく、私を拾ってくださったのに

こんなことになってすいませんでした。」



「晴ちゃん、これからどうするか決めてる?」


と心配して聞いてくれた。


「これからゆっくり考えるので大丈夫です!」



心配は、かけたくないんだ。



「そっか、困ったことがあったら言ってね」



と社長は言ってくれた。







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