《完》闇を抱えた天才少女
「い、今から行っていいですか?」
「え?い、今からですか?」
その人は動揺していて見た目はとても冷静そう
なのに今は冷静さを失っていた。
「でも、親の方々は心配するんじゃ…」
「大丈夫ですから。」
何でだろう?
別に女優になんて興味ないし
演技だってしたこともない。
だけど、行ってみたい
いや、行け!と私の頭の中は言っていた、
「わ、わかりました」
その人は突然慌てだし
カバンからケータイを出そうとしていたが
慌てすぎてカバンから物がいくつか落ちた。
分厚いファイル
分厚い予定表
そのほかにもたくさん。
そういう人だからか自然と信頼ができた。
そして、ケータイを取り出し
事務所の人ぽい人と電話をしていた。