《完》闇を抱えた天才少女






その社長さんの笑顔や言葉を言われた瞬間



まるで私を本当の家族みたいに受け入れて


もらった感じがした。




それが嬉しくて




嬉しいだけなのに…



「晴ちゃん?」



「え、どうしたんですか?社長さん。」



私は答えた。





「だって、晴ちゃん泣いてるから…」




「え…」




ほんとだ!


何でだろう。涙が出てるなんて思わなかった、




「すいません。


こんなに私が歓迎されてるなんて思わなかった


から…」




「そっか。はい、これ。」




そう言って社長さんは、私にハンカチを


貸してくれた。





「ありがとうございます。


洗って返します。」




「いいよ、そんなのあげ「あっ!」」




社長さんが



いいよ、そんなのあげるよ



って言ってくれたのと



私の



あっ!



が重なった。







< 36 / 157 >

この作品をシェア

pagetop