《完》闇を抱えた天才少女
その社長さんの笑顔や言葉を言われた瞬間
まるで私を本当の家族みたいに受け入れて
もらった感じがした。
それが嬉しくて
嬉しいだけなのに…
「晴ちゃん?」
「え、どうしたんですか?社長さん。」
私は答えた。
「だって、晴ちゃん泣いてるから…」
「え…」
ほんとだ!
何でだろう。涙が出てるなんて思わなかった、
「すいません。
こんなに私が歓迎されてるなんて思わなかった
から…」
「そっか。はい、これ。」
そう言って社長さんは、私にハンカチを
貸してくれた。
「ありがとうございます。
洗って返します。」
「いいよ、そんなのあげ「あっ!」」
社長さんが
いいよ、そんなのあげるよ
って言ってくれたのと
私の
あっ!
が重なった。