《完》闇を抱えた天才少女
私が事務所を出たあと
社長さんと雪菜さんが
「社長、あの子やる気はありそうですけど
ちょっと度が越えて変な子じゃないですか?
いきなり、学校やめてきたとか
家を出たとか…」
「大丈夫。
あの子は3年後は、大物女優になってる。
僕の目に狂いがなかったら
きっとすごい子になるよ。」
「普段なかなかスカウトしない
社長がそんなに言うなら信じます。」
「うん、頑張ってくれよ。
小林さんにもかかってるんだから。」
「はい、」
とそんな会話が繰り広げられていたなんて
私は知らなかった。