片腕のピアニスト
嫌悪
学校なんて、しゃらくせぇ。
勉強なんかして何になるんだ。
俺は、そんなつまらないことはしない。
他の家、つまり平均的な家庭よりも多少裕福な俺の家。
父親がどっかの会社の社長。
ただそれだけの事。
ついでに俺の母親は、少しいいトコの出らしい。
だからなんだってんだ。
プライドの高い二人は、一般市民と結婚するようなマネはしなかった。
互いが互いを引き立てあうような気色悪い状態。
その間に俺はうまれた。