アイスコーヒー。


そして、友人の声にどこか遠くへ
いっていたらしい意識を取り戻した。


暖かい店内のせいか、たくさんの汗をかいている
アイスコーヒーをいれたグラスを見た。


それから、ストローで円を描くように混ぜる。

__カランっと音が鳴った。


ふっと溜め息を溢し、
それから、また話に華を咲かせた。


時々、感じる視線を一度も見ることをせずに


陽が沈み始めた頃、
スッとレシートを持って立ち上がる。



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