アイスコーヒー。
ただ、ガキだなと思った。
きっとどこかの三流大学にでも通い、
好きなように、生きているんだなっと。
高校卒業後すぐに就職した私は
ダメダメながらも一応社会人としてやっていて。
ただ、ただ、今のアイツの姿を見て笑えたのだ。
今しがた、目の前の友人は
不思議そうに私を見ていて、
だから私は呼吸を整え言った。
「いやぁ...気付かぬうちに、
私も大人になったんだなって、思ったの。」
そんなことを言ってみれば、
今度は訝しげな顔をした友人。
" 突然、何言ってんだか "
なんて言われながら、私は今度は静かに微笑んだ。
「なんでもないよ」
そう言って、私は歩きだした。
*end*