親指姫な彼女と普通の俺
夕食を終えて
太陽はなんとなくその種に目をやる

テーブルの上にぴかぴかと電気の明かりを反射した種は、何も変わった様子もない

「んー… 普通に植えるのかなー あ、こういう時の説明書だな うん」

緑色の厚いこの本をめくると、'まず種を植えよう'と見えた

「あれ… 注意書きがある」

'注意 植える入れ物は変な物にすると 変な奴になります'

「え…! やだな ちゃんとしよう うん」

'ホームセンターのやつでいいよ'

「なんか 結構適当だなぁ」

明日の休日に予定が出来た
買い物に胸踊らせて親友にlineをした

「妖精の種… ゲットしたっと よし」

自分ではベストショットだと思う写真も載せて、太陽はシャワーを浴びに向かった
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