生徒会長が私を好きな理由
「すごくいいと思うよ!これなら皆やる気になるんじゃないかな」
「そうか」
一柳くんはどこか一安心したような顔をして、肩をそっとなで下ろしているように見えた。
「私何にも出来ないけど何かやれる事があったら手伝うから言ってね」
提案したり考えたりする能力は少ないかもしれないけど、手伝うことは出来るし!
「副会長なんだからそれくらいはやれよ」
「そ、そうですね」
私がそう言って苦笑いすると一柳くんはふっと笑い、また笑顔が見れた事が特別な気がしたしすごく嬉しくなった。
「それとお前…」
「へ?」
すると突然、一柳くんの手がこっちに伸びてきて一瞬で胸の鼓動が小刻みになりドキドキしていると…
「忘れてるぞ」
一柳くんは私のスマホを手に持っていて、私はハッとすぐに我に返ったように切り返した。
「あ、ごめん!」
「ドジだな」
「あははは…」
びっくりした…真面目にドキッとしちゃったし…
「じゃあ…また明日…」
「あ…うん」
目は合わせてくれなかったけど、今回は挨拶だけはしてくれた一柳くん。車の窓の閉め方は素っ気なくても嬉しかった…
まだ胸ドキドキしてる…それに熱い…
早く明日にならないかな…
「ふむふむ。これはマジでいい考えだと思う~♪」
「僕もそう思います」
「俺もー!楽しそうだしな」
翌日の放課後。昨日の帰りに一柳くんから貰った提案書を生徒会の他のメンバーにも見せたところ、思っていた通り皆賛成してくれた。
「これに昨日出たアイディアを足せばいいと思うんだけど」
提案書に赤ペンで修正を加えながら、私達に説明をする一柳くんはいつになくかっこよく見える。
「うんうん!いーんじゃない?」
「では早く準備に取り掛かりましょうかね」
はしゃぎ始める海音達を見て私もなんだか一安心。一柳くんも安心したような表情を見せながら、椅子に深く座り直していた。
「でもこれだけの事やるのには金がかかるんじゃね?普通の公立校でここまでの予算が使えるかな」
「それは大丈夫だ。ここ数年間この高校の行事に使われた予算はほどんどなく余っている状態らしい…それに俺の方でもいくらかカンパはするつもりだから」
田村くんの質問に答えつつかっこいい発言をした一柳くんに私以外のメンバーがキャー!とはしゃぐ。
カンパって…すごいな。さすが富裕層…
そういえば…生徒会室に来る度に色々と物が増えているのも全て一柳くんからの寄付だと聞いている。
大きなホワイトボードに小型の冷蔵庫。それにポットやお茶請け等…殺風景だった部屋が段々と生徒会室らしいものになってきている。
「そうか」
一柳くんはどこか一安心したような顔をして、肩をそっとなで下ろしているように見えた。
「私何にも出来ないけど何かやれる事があったら手伝うから言ってね」
提案したり考えたりする能力は少ないかもしれないけど、手伝うことは出来るし!
「副会長なんだからそれくらいはやれよ」
「そ、そうですね」
私がそう言って苦笑いすると一柳くんはふっと笑い、また笑顔が見れた事が特別な気がしたしすごく嬉しくなった。
「それとお前…」
「へ?」
すると突然、一柳くんの手がこっちに伸びてきて一瞬で胸の鼓動が小刻みになりドキドキしていると…
「忘れてるぞ」
一柳くんは私のスマホを手に持っていて、私はハッとすぐに我に返ったように切り返した。
「あ、ごめん!」
「ドジだな」
「あははは…」
びっくりした…真面目にドキッとしちゃったし…
「じゃあ…また明日…」
「あ…うん」
目は合わせてくれなかったけど、今回は挨拶だけはしてくれた一柳くん。車の窓の閉め方は素っ気なくても嬉しかった…
まだ胸ドキドキしてる…それに熱い…
早く明日にならないかな…
「ふむふむ。これはマジでいい考えだと思う~♪」
「僕もそう思います」
「俺もー!楽しそうだしな」
翌日の放課後。昨日の帰りに一柳くんから貰った提案書を生徒会の他のメンバーにも見せたところ、思っていた通り皆賛成してくれた。
「これに昨日出たアイディアを足せばいいと思うんだけど」
提案書に赤ペンで修正を加えながら、私達に説明をする一柳くんはいつになくかっこよく見える。
「うんうん!いーんじゃない?」
「では早く準備に取り掛かりましょうかね」
はしゃぎ始める海音達を見て私もなんだか一安心。一柳くんも安心したような表情を見せながら、椅子に深く座り直していた。
「でもこれだけの事やるのには金がかかるんじゃね?普通の公立校でここまでの予算が使えるかな」
「それは大丈夫だ。ここ数年間この高校の行事に使われた予算はほどんどなく余っている状態らしい…それに俺の方でもいくらかカンパはするつもりだから」
田村くんの質問に答えつつかっこいい発言をした一柳くんに私以外のメンバーがキャー!とはしゃぐ。
カンパって…すごいな。さすが富裕層…
そういえば…生徒会室に来る度に色々と物が増えているのも全て一柳くんからの寄付だと聞いている。
大きなホワイトボードに小型の冷蔵庫。それにポットやお茶請け等…殺風景だった部屋が段々と生徒会室らしいものになってきている。