生徒会長が私を好きな理由
「とうとう明日だね!」
海音はワクワクした様子でそう言うと、私の顔を見上げてニコッと笑った。
「そうだね。その前に今日の6時間目のHRは大丈夫かなぁ」
「みんな受け入れてくれると思う?」
「うーん…」
私と海音は不安な表情をしながら、2人して顔を見合わせて首をかしげた。
がやがや
そして6時間目のHR。私のクラスの教卓に一柳くんが立ち生徒達に声をかける。
「明日の体育祭は生徒全員コスプレをして競技に参加してもらいます」
それを聞いた生徒達は皆驚いていて、女子達は目を輝かせていた。
「コスプレって何ー?」
「楽しそう♪」
女子の反応はいいみたいけど…
「そんなこと前日に言われても困るよな」
「コスプレなんてしなくないし」
男子は嫌な顔をしている生徒がほとんどで、それを見た一柳くんが冷静な表情をして口を開く。
「コスプレの衣装やメイクや小道具はこちらで用意してるから心配しなくていい。それに自分の体に何か一つ装飾をする程度でも構わない」
一柳くんがそう言うと、男子達は若干ビビりながら渋々納得しているようだった。
生徒会で企画していたのは「コスプレで体育祭をする」というもので、これは一柳くんが以前から提案していた事だった。斬新な考えだし楽しそうだから生徒にもウケると思ったけど…
予想していた通り男子達には微妙みたいだな。
「これから第二体育館に移動する。そこに各組事にイメージされたコスプレ衣装が展示してあるから、好きなものを選んで明日はそれを着て参加して欲しい。もちろん私物を着てきても構わない」
「はーい!」
クラスの女子達は一斉に教室から出ていき、男子はダラダラと第二体育館に向かった。
「ふぅ…」
良かった。とりあえず私達の企画を皆受け入れてはくれたみたい…
あとは当日の体育祭を成功させないとね。
「疲れたか?」
気がつくと教室には2人きりになっていて、安心して力が抜けた私に一柳くんが声をかけて来た。
「ううん。ただコスプレ企画を皆受け入れくれて良かったなぁと思って」
「最近は仮装が支流になってきてるから、受け入れてくれるとは思ってたよ」
「そんなことまでわかってるなんてすごいね!それに衣装とかもほとんど一柳くんが用意してくれたし」
私は海音とメイク道具をネットで注文したくらい…あとは全部一柳くんがやってくれた…
「俺は指示しただけで動いたのは岩田」
「そうだとしても結構疲れたんじゃない?」
「まあな。白学でこんなに動いた事なかったから久しぶりに疲労感はある」
一柳くんはそう言って肩をコキコキと鳴らすと、寝不足なのか目頭を指で押さえていた。
海音はワクワクした様子でそう言うと、私の顔を見上げてニコッと笑った。
「そうだね。その前に今日の6時間目のHRは大丈夫かなぁ」
「みんな受け入れてくれると思う?」
「うーん…」
私と海音は不安な表情をしながら、2人して顔を見合わせて首をかしげた。
がやがや
そして6時間目のHR。私のクラスの教卓に一柳くんが立ち生徒達に声をかける。
「明日の体育祭は生徒全員コスプレをして競技に参加してもらいます」
それを聞いた生徒達は皆驚いていて、女子達は目を輝かせていた。
「コスプレって何ー?」
「楽しそう♪」
女子の反応はいいみたいけど…
「そんなこと前日に言われても困るよな」
「コスプレなんてしなくないし」
男子は嫌な顔をしている生徒がほとんどで、それを見た一柳くんが冷静な表情をして口を開く。
「コスプレの衣装やメイクや小道具はこちらで用意してるから心配しなくていい。それに自分の体に何か一つ装飾をする程度でも構わない」
一柳くんがそう言うと、男子達は若干ビビりながら渋々納得しているようだった。
生徒会で企画していたのは「コスプレで体育祭をする」というもので、これは一柳くんが以前から提案していた事だった。斬新な考えだし楽しそうだから生徒にもウケると思ったけど…
予想していた通り男子達には微妙みたいだな。
「これから第二体育館に移動する。そこに各組事にイメージされたコスプレ衣装が展示してあるから、好きなものを選んで明日はそれを着て参加して欲しい。もちろん私物を着てきても構わない」
「はーい!」
クラスの女子達は一斉に教室から出ていき、男子はダラダラと第二体育館に向かった。
「ふぅ…」
良かった。とりあえず私達の企画を皆受け入れてはくれたみたい…
あとは当日の体育祭を成功させないとね。
「疲れたか?」
気がつくと教室には2人きりになっていて、安心して力が抜けた私に一柳くんが声をかけて来た。
「ううん。ただコスプレ企画を皆受け入れくれて良かったなぁと思って」
「最近は仮装が支流になってきてるから、受け入れてくれるとは思ってたよ」
「そんなことまでわかってるなんてすごいね!それに衣装とかもほとんど一柳くんが用意してくれたし」
私は海音とメイク道具をネットで注文したくらい…あとは全部一柳くんがやってくれた…
「俺は指示しただけで動いたのは岩田」
「そうだとしても結構疲れたんじゃない?」
「まあな。白学でこんなに動いた事なかったから久しぶりに疲労感はある」
一柳くんはそう言って肩をコキコキと鳴らすと、寝不足なのか目頭を指で押さえていた。