生徒会長が私を好きな理由
完全にバカにしてない?私のいない所でっていうのが余計に腹立つし…
「ねぇ…亜香莉って会長の事好きだったりする?」
後ろから私の顔を覗き込む海音に私は思わず「い!?」と変な声をあげてしまった。
「やっぱりそうなんだ!」
「ち、違っ…」
「隠すな隠すな♪大丈夫誰にも言わないから!」
「秘密ね」とウインクをして可愛い顔をする海音に私は顔を赤くするしかなかった。
そりゃあ海音は口が軽そうとは思うけど…このタイミングバレると思わなかったな…
「一柳くんも亜香莉の事悪くは思ってないと思うよー?むしろお気に入りじゃない?」
「いやいや…それはないって」
くしで髪をとかしてくれる海音は優しい口調で言った。頭を動かせない私は口で「いやいや」と連呼する。
「だって嫌いな子の写メなんて普通撮らないでしょ?それに毎日家まで車で送ってもらってる仲だし♪」
「それは色々あって…」
お母さんのお礼の代りにお願いを聞いてくれてるだけだよ。通り道だしついでって感じにしか思ってないと思うけど…
「うまく行きそうな気がするんだよね!だから自信持ってよ!協力するからさ!」
「…ありがとう」
うまく行くのかな。一柳くんのこと好きって自覚はしたけど、それでいっぱいいっぱいでその先のことなんてまだ全然考えてない…
「はい出来た!可愛い可愛いだるまちゃん♡」
トイレの鏡に映るのは、だるまの着ぐるみを着て頭にだるまの帽子をかぶったマヌケな私。
大きなため息が出そうになったが、手伝ってくれた海音に悪いと思い我慢した。そしてもう一度海音にお礼を言った後2人でトイレを出た。
「あーいたいた!一柳が靴に履き替えて校庭に出てくれってさ!」
するとちょうど下駄箱で田村くんと会い、私達を見つけると靴を履き替えながら声をかけて来る。隣には本間くんの姿も。
2人は私のだるま姿を見てしばらくじーっと眺めると、たまらず吹き出して「ぷっ」と笑う。
「今笑ったね!?笑ったでしょ!!?」
「笑ってねえよっ」
「気のせいです!」
私が詰め寄ると、2人は私から目をそらして笑いをこらえてる様子。
「日野と小波は来たか?…もうすぐ……」
するとそこに一柳くんがやってきて何か言いかけたのに私のだるまの衣装を見ると、会話を止めしばらく私を見つめた…
「…ぷ」
「あー!笑った!!!ひどいっ」
私達から顔を背けて吹き出し、方を震わせて笑いながら一柳くんはズボンのポケットからスマホを出した。
カチャ
そして、昨日のようにスマホで私の写真を激写して満足そうにポケットにしまう一柳くん。
「と、撮らないでよ!」
「済まない。手が勝手に動いた」
「ねぇ…亜香莉って会長の事好きだったりする?」
後ろから私の顔を覗き込む海音に私は思わず「い!?」と変な声をあげてしまった。
「やっぱりそうなんだ!」
「ち、違っ…」
「隠すな隠すな♪大丈夫誰にも言わないから!」
「秘密ね」とウインクをして可愛い顔をする海音に私は顔を赤くするしかなかった。
そりゃあ海音は口が軽そうとは思うけど…このタイミングバレると思わなかったな…
「一柳くんも亜香莉の事悪くは思ってないと思うよー?むしろお気に入りじゃない?」
「いやいや…それはないって」
くしで髪をとかしてくれる海音は優しい口調で言った。頭を動かせない私は口で「いやいや」と連呼する。
「だって嫌いな子の写メなんて普通撮らないでしょ?それに毎日家まで車で送ってもらってる仲だし♪」
「それは色々あって…」
お母さんのお礼の代りにお願いを聞いてくれてるだけだよ。通り道だしついでって感じにしか思ってないと思うけど…
「うまく行きそうな気がするんだよね!だから自信持ってよ!協力するからさ!」
「…ありがとう」
うまく行くのかな。一柳くんのこと好きって自覚はしたけど、それでいっぱいいっぱいでその先のことなんてまだ全然考えてない…
「はい出来た!可愛い可愛いだるまちゃん♡」
トイレの鏡に映るのは、だるまの着ぐるみを着て頭にだるまの帽子をかぶったマヌケな私。
大きなため息が出そうになったが、手伝ってくれた海音に悪いと思い我慢した。そしてもう一度海音にお礼を言った後2人でトイレを出た。
「あーいたいた!一柳が靴に履き替えて校庭に出てくれってさ!」
するとちょうど下駄箱で田村くんと会い、私達を見つけると靴を履き替えながら声をかけて来る。隣には本間くんの姿も。
2人は私のだるま姿を見てしばらくじーっと眺めると、たまらず吹き出して「ぷっ」と笑う。
「今笑ったね!?笑ったでしょ!!?」
「笑ってねえよっ」
「気のせいです!」
私が詰め寄ると、2人は私から目をそらして笑いをこらえてる様子。
「日野と小波は来たか?…もうすぐ……」
するとそこに一柳くんがやってきて何か言いかけたのに私のだるまの衣装を見ると、会話を止めしばらく私を見つめた…
「…ぷ」
「あー!笑った!!!ひどいっ」
私達から顔を背けて吹き出し、方を震わせて笑いながら一柳くんはズボンのポケットからスマホを出した。
カチャ
そして、昨日のようにスマホで私の写真を激写して満足そうにポケットにしまう一柳くん。
「と、撮らないでよ!」
「済まない。手が勝手に動いた」