生徒会長が私を好きな理由
「まあ無理にとは言わないけどっ」
「いいよ!」
「僕も賛成です」
遠慮する海音に食い気味で口を開いたのは田村くんと本間くんで、座っていたパイプ椅子から立ち上がった。
私はどうしようかな…いつも泉達と食べてるからなぁ…でも生徒会のメンバーも大事にしたいし。
「俺も構わない」
え。一柳くんまで!?うぅ、どうしよう…
好きな人とお昼を食べるなんて夢見てたこと!でも友情が…
「私達の事は気にしないで行ってきなよ亜香莉♪」
「ほらほら♪チャンスでしょ!」
すると、泉と由愛がニヤニヤしながら近づいてきて私に耳打ちをしながら言った。
「泉…由愛」
「その代わり…今度の日曜日は私達に付き合うこと!」
「うんっ!」
2人共本当に大好き!!!
「後で報告してね~」
泉と由愛は手を振ってその場を離れると、私はメンバーと生徒会室へ向かって皆でお弁当を広げた。海音は十箱を開け、一柳くんを除いたメンバーはそれぞれお弁当をテーブルに置く。
「みんな美味しそう~男子はやっぱり量が多いね」
「日野のは少ないなーそんなんで足りんのか?」
田村くんが私のお弁当の中身を見て、かわいそうな人を見るかのような眼差しをする。
「自分で作ってるから量は調節してるよ」
「亜香莉は自分で作ってるんだ~偉いね!私なんて今日は体育祭だからたまたま作っただけだよ」
エヘヘと笑う海音に「充分偉いよ」と笑顔で返した。うちはお母さんが仕事で忙しいからお弁当を自分で作るか学食で食べるか自分の気分次第で決めている。
朝時間通りに起きられたら作るし、寝坊したら学食で食べる感じかな。最近は割とちゃんと作ってる方だけど…
「待たせた」
少し遅れて生徒会室に入って来た一柳くんは私の隣の椅子に座ると、後からローズさんが部屋に入って来て何やら両手に容器をたくさん持っている。
「遅れてごめんなさいねぇ。はい、一柳家専属シェフ特性ランチでーす!」
ローズさんが持っていた容器を机に並べて蓋を取ると、とてもいい香りが生徒会室中に漂い高級そうな料理が顔を出す。
「すごーい!これ会長のお昼!?」
「いつもこんなの食べてんのか!?」
「美味しそうですぅ…」
私達はその料理に釘付けになり、男子2人は今にもよだれがたれそうになっていた。
確かにすごく美味しそう…これはお弁当なのかな?だとしたら私のお弁当がすごく貧相に見えるな…
「俺が持ってきた物は好きに食べていい。俺はこっちの方が興味あるけど」
そう言うと、一柳くんは私のお弁当箱に入っていたおにぎりを掴んで口に入れた。
「ちょっと!勝手に食べないでよ」
「シェアするんだろ?だったら好きなの食べていいはずだ」
「そうだけど…一言断ってよね!」
心の準備できてないまま食べないでよ~そんな普通の海苔の巻いた鮭おにぎりなんて、お金持ちの坊ちゃんが食べても美味しくないんじゃ…?
「いいよ!」
「僕も賛成です」
遠慮する海音に食い気味で口を開いたのは田村くんと本間くんで、座っていたパイプ椅子から立ち上がった。
私はどうしようかな…いつも泉達と食べてるからなぁ…でも生徒会のメンバーも大事にしたいし。
「俺も構わない」
え。一柳くんまで!?うぅ、どうしよう…
好きな人とお昼を食べるなんて夢見てたこと!でも友情が…
「私達の事は気にしないで行ってきなよ亜香莉♪」
「ほらほら♪チャンスでしょ!」
すると、泉と由愛がニヤニヤしながら近づいてきて私に耳打ちをしながら言った。
「泉…由愛」
「その代わり…今度の日曜日は私達に付き合うこと!」
「うんっ!」
2人共本当に大好き!!!
「後で報告してね~」
泉と由愛は手を振ってその場を離れると、私はメンバーと生徒会室へ向かって皆でお弁当を広げた。海音は十箱を開け、一柳くんを除いたメンバーはそれぞれお弁当をテーブルに置く。
「みんな美味しそう~男子はやっぱり量が多いね」
「日野のは少ないなーそんなんで足りんのか?」
田村くんが私のお弁当の中身を見て、かわいそうな人を見るかのような眼差しをする。
「自分で作ってるから量は調節してるよ」
「亜香莉は自分で作ってるんだ~偉いね!私なんて今日は体育祭だからたまたま作っただけだよ」
エヘヘと笑う海音に「充分偉いよ」と笑顔で返した。うちはお母さんが仕事で忙しいからお弁当を自分で作るか学食で食べるか自分の気分次第で決めている。
朝時間通りに起きられたら作るし、寝坊したら学食で食べる感じかな。最近は割とちゃんと作ってる方だけど…
「待たせた」
少し遅れて生徒会室に入って来た一柳くんは私の隣の椅子に座ると、後からローズさんが部屋に入って来て何やら両手に容器をたくさん持っている。
「遅れてごめんなさいねぇ。はい、一柳家専属シェフ特性ランチでーす!」
ローズさんが持っていた容器を机に並べて蓋を取ると、とてもいい香りが生徒会室中に漂い高級そうな料理が顔を出す。
「すごーい!これ会長のお昼!?」
「いつもこんなの食べてんのか!?」
「美味しそうですぅ…」
私達はその料理に釘付けになり、男子2人は今にもよだれがたれそうになっていた。
確かにすごく美味しそう…これはお弁当なのかな?だとしたら私のお弁当がすごく貧相に見えるな…
「俺が持ってきた物は好きに食べていい。俺はこっちの方が興味あるけど」
そう言うと、一柳くんは私のお弁当箱に入っていたおにぎりを掴んで口に入れた。
「ちょっと!勝手に食べないでよ」
「シェアするんだろ?だったら好きなの食べていいはずだ」
「そうだけど…一言断ってよね!」
心の準備できてないまま食べないでよ~そんな普通の海苔の巻いた鮭おにぎりなんて、お金持ちの坊ちゃんが食べても美味しくないんじゃ…?