生徒会長が私を好きな理由
私は玄関でサンダルを履いて、チェーンを外して鍵を開けたあとドアを開けた。
ガチャ…
「どちらさまで…」
ドアを開けた瞬間…最初に目に飛び込んで来たのは男子の制服。しかも…ネクタイの色からしてうちの学校の制服だ。
不思議に思いながらも目線を上に向けると…
クラッ
「う…」
訪ねて来た人の顔を確認しようと顔を上に向けた時…急なめまいが襲いその場で体をふらつかせる私。そして…
バタンッ…
意識が遠のいた私は玄関に倒れ込み、そのまま気を失った…
「………ん…」
目を覚ますと私はリビングの布団の中にいて、おでこに冷たい感覚があり手を伸ばすと濡れたタオルが置いてあった。
あれ…
私寝ちゃったの…
タオルを取ってキョロキョロと目だけを動かして周囲を見ると、夕日の光がカーテンの閉まった窓から差し込んでいた。
もう夕日か…結構寝てたなぁ。
お母さんが仕事に行ってから少し寝て…一回インターフォンで起こされて…
…あれ?
起こされた後はどうしたんだっけ?
布団からガバッと起き上がり辺りをキョロキョロと見渡してみると、とんでもない光景が私の目に飛び込んで来る。
「…具合はどうだ?」
私の家に…何故か同じクラスのあの一柳くんがいた。
一柳くんは1年の三学期に転校してきて、女子にモテモテのあの人だ!彼は、私の寝ていた布団のすぐ側の床に座っている。
「ななな、なんで!!!?」
かなりびっくりした私は、布団を剥いで立ち上がり一柳くんから離れる。一柳くんは冷静な顔をして私を見つめると、また読みかけの本を読み始めた。
「な、何!?もしかして強盗?泥棒!?うちは母子家庭だしそんなにお金ないよ!」
一柳くんが家にいるという事実で、私は頭で一気に色々と想像してしまい訳の分からないことを連呼する。
「…病人のお前を看病してやったのに、随分な言われようだな」
「え?」
看病って…?
そういえば…さっきおでこにタオルが置かれてたけど…
「今日学校で配られたプリントを届けに学校帰りにお前の家に寄ったら、玄関が空いた途端お前が俺の目の前で倒れた。仕方なく俺が看病してやったというわけだ」
「な、なるほど」
そうだったのか…
一柳くんは学級委員だから、先生に頼まれて家にプリントを届けてくれたってわけね。それに今日の授業は午前中までだし、あの時間に来たのも納得。
「ひどい高熱だったから医者を呼んで解熱剤を打ってもらった」
「え…」
解熱剤って…点滴したってこと?
着ているシャツの腕をめくると、点滴をした跡があり白いテープが貼ってあった。
「そこにある薬。医者から処方された物だ。ただの風邪らしいからそんなにたいしたことないらしい」
本に目を通しながら、一柳くんはテーブルに置いてある処方箋の袋を指さした。
「…あの…私を病院に連れてってくれたの?」
「まさか。ここに呼んだんだよ。俺の専属医師だからいつでもどこでも呼べる」
「え?」
専属って…どういうこと!?
一柳くんの専門の医師がいるってことなの?
意味わかんない…
「お前の母親にも連絡して、医者にみてもらった事を伝えたら安心してたぞ。今日は早めに帰ると言っていた」
「え…」
お母さんに連絡までしてくれたの?
この人…ちょっと無愛想だけど本当はすごくいい人なんだな。
イケメンでモテるから勝手に避けてたけど、これからは見方変わるなぁ…
こんな事されたら普通に好きなっちゃうよね。優しくてかっこいいなんて…言うことなしだもん。
ガチャ…
「どちらさまで…」
ドアを開けた瞬間…最初に目に飛び込んで来たのは男子の制服。しかも…ネクタイの色からしてうちの学校の制服だ。
不思議に思いながらも目線を上に向けると…
クラッ
「う…」
訪ねて来た人の顔を確認しようと顔を上に向けた時…急なめまいが襲いその場で体をふらつかせる私。そして…
バタンッ…
意識が遠のいた私は玄関に倒れ込み、そのまま気を失った…
「………ん…」
目を覚ますと私はリビングの布団の中にいて、おでこに冷たい感覚があり手を伸ばすと濡れたタオルが置いてあった。
あれ…
私寝ちゃったの…
タオルを取ってキョロキョロと目だけを動かして周囲を見ると、夕日の光がカーテンの閉まった窓から差し込んでいた。
もう夕日か…結構寝てたなぁ。
お母さんが仕事に行ってから少し寝て…一回インターフォンで起こされて…
…あれ?
起こされた後はどうしたんだっけ?
布団からガバッと起き上がり辺りをキョロキョロと見渡してみると、とんでもない光景が私の目に飛び込んで来る。
「…具合はどうだ?」
私の家に…何故か同じクラスのあの一柳くんがいた。
一柳くんは1年の三学期に転校してきて、女子にモテモテのあの人だ!彼は、私の寝ていた布団のすぐ側の床に座っている。
「ななな、なんで!!!?」
かなりびっくりした私は、布団を剥いで立ち上がり一柳くんから離れる。一柳くんは冷静な顔をして私を見つめると、また読みかけの本を読み始めた。
「な、何!?もしかして強盗?泥棒!?うちは母子家庭だしそんなにお金ないよ!」
一柳くんが家にいるという事実で、私は頭で一気に色々と想像してしまい訳の分からないことを連呼する。
「…病人のお前を看病してやったのに、随分な言われようだな」
「え?」
看病って…?
そういえば…さっきおでこにタオルが置かれてたけど…
「今日学校で配られたプリントを届けに学校帰りにお前の家に寄ったら、玄関が空いた途端お前が俺の目の前で倒れた。仕方なく俺が看病してやったというわけだ」
「な、なるほど」
そうだったのか…
一柳くんは学級委員だから、先生に頼まれて家にプリントを届けてくれたってわけね。それに今日の授業は午前中までだし、あの時間に来たのも納得。
「ひどい高熱だったから医者を呼んで解熱剤を打ってもらった」
「え…」
解熱剤って…点滴したってこと?
着ているシャツの腕をめくると、点滴をした跡があり白いテープが貼ってあった。
「そこにある薬。医者から処方された物だ。ただの風邪らしいからそんなにたいしたことないらしい」
本に目を通しながら、一柳くんはテーブルに置いてある処方箋の袋を指さした。
「…あの…私を病院に連れてってくれたの?」
「まさか。ここに呼んだんだよ。俺の専属医師だからいつでもどこでも呼べる」
「え?」
専属って…どういうこと!?
一柳くんの専門の医師がいるってことなの?
意味わかんない…
「お前の母親にも連絡して、医者にみてもらった事を伝えたら安心してたぞ。今日は早めに帰ると言っていた」
「え…」
お母さんに連絡までしてくれたの?
この人…ちょっと無愛想だけど本当はすごくいい人なんだな。
イケメンでモテるから勝手に避けてたけど、これからは見方変わるなぁ…
こんな事されたら普通に好きなっちゃうよね。優しくてかっこいいなんて…言うことなしだもん。