生徒会長が私を好きな理由
ここの最上階!?なんとなくわかっていたけどやっぱりすごいところ住んでるなぁ…
私はマンションの中に入り、ドキドキしながら部屋番号を押してインターフォンを押した。
「はい…」
マイクから聞こえてきたのはガラガラ声の悠生で、声からして酷い風邪を引いているのがわかる。
「亜香莉です!」
「…」
しばしの沈黙の後…マンション入り口のロックが解除され、中に入りエレベーターに乗り込むと最上階へ…
エレベーターから降りてローズさんから教えてもらった部屋番号のドアの前に行きベルを押すと、すぐに鍵が開いた音がした。
ガチャ…
ゆっくりと扉が開くと…顔を出したのは顔色の悪い悠生。私はとりあえず片手を上に上げてニコッと微笑む。
「こんにちは…元気?」
「…元気に見えるか?」
「…いいえ」
部屋着姿のままの悠生はケホッと咳をすると、部屋の中に入って行く。閉まりそうなドアを押さえながら私は玄関に入り…「お邪魔します」と言ってサンダルを脱いで中に入る。
長い廊下を抜けてリビングに出ると、そこはまるで体育館。ちょっとしたサッカーくらいは出来るんじゃないかという広さだ。
「広ーいっ!」
こんな家に来たことのない私はキャッキャとはしゃぎ、次はガラス張りの窓から見える景色に食いついた。
「…具合悪いんだから大声出すな」
「ごめん…だって本当にすごいんだもん!ご両親はお出掛け?」
「…両親は実家。ここは一人暮らししてる家だ」
「へ!?」
一人暮らし!?こんな広い部屋に?しかもまだ高校生なのに…
「ここからの方が学校近いし…それに1人の方が気楽だからな」
リビングのソファーに寝転がる悠生は、そう言ってまた咳きをした。掃除が行き届いているその部屋は確かに綺麗だけど、家具は最低限しか置いてなくて生活感がないように感じた。
「亜香莉…」
「…何?」
「冷蔵庫から水を取ってくれ」
「わかった」
私は自分の荷物を部屋の隅に置いてキッチンへ行き冷蔵庫を開け、ペットボトルミネラルウォーターを出して新品のように綺麗なシンクや棚にキチンと並べられた食器を見た。
普段使ってない感じ…ご飯とかどうしてるんだろう…
「はい」
「…済まない」
私はマンションの中に入り、ドキドキしながら部屋番号を押してインターフォンを押した。
「はい…」
マイクから聞こえてきたのはガラガラ声の悠生で、声からして酷い風邪を引いているのがわかる。
「亜香莉です!」
「…」
しばしの沈黙の後…マンション入り口のロックが解除され、中に入りエレベーターに乗り込むと最上階へ…
エレベーターから降りてローズさんから教えてもらった部屋番号のドアの前に行きベルを押すと、すぐに鍵が開いた音がした。
ガチャ…
ゆっくりと扉が開くと…顔を出したのは顔色の悪い悠生。私はとりあえず片手を上に上げてニコッと微笑む。
「こんにちは…元気?」
「…元気に見えるか?」
「…いいえ」
部屋着姿のままの悠生はケホッと咳をすると、部屋の中に入って行く。閉まりそうなドアを押さえながら私は玄関に入り…「お邪魔します」と言ってサンダルを脱いで中に入る。
長い廊下を抜けてリビングに出ると、そこはまるで体育館。ちょっとしたサッカーくらいは出来るんじゃないかという広さだ。
「広ーいっ!」
こんな家に来たことのない私はキャッキャとはしゃぎ、次はガラス張りの窓から見える景色に食いついた。
「…具合悪いんだから大声出すな」
「ごめん…だって本当にすごいんだもん!ご両親はお出掛け?」
「…両親は実家。ここは一人暮らししてる家だ」
「へ!?」
一人暮らし!?こんな広い部屋に?しかもまだ高校生なのに…
「ここからの方が学校近いし…それに1人の方が気楽だからな」
リビングのソファーに寝転がる悠生は、そう言ってまた咳きをした。掃除が行き届いているその部屋は確かに綺麗だけど、家具は最低限しか置いてなくて生活感がないように感じた。
「亜香莉…」
「…何?」
「冷蔵庫から水を取ってくれ」
「わかった」
私は自分の荷物を部屋の隅に置いてキッチンへ行き冷蔵庫を開け、ペットボトルミネラルウォーターを出して新品のように綺麗なシンクや棚にキチンと並べられた食器を見た。
普段使ってない感じ…ご飯とかどうしてるんだろう…
「はい」
「…済まない」