生徒会長が私を好きな理由
親友2人に挟まれて私はそんな事を思った。


そして翌日。つくば高校の文化祭1日目が幕を開け、一般公開されたこともあり学校中は大盛り上がり。

私のクラスの出し物はアイスクリーム屋。アイスはもちろんかき氷や冷たいドリンクなどを教室で飲食出来るように席を作り、クラスメイトはペンギンやシロクマ、氷の女王…各々が冷たい物のイメージの衣装に身を包む。

ちなみに私の衣装はというと…





「あ!白ダルマだ~!!」

「出た出た!」


私の着ている衣装を見て、通りすがる生徒達が指をさしたりクスクスと笑う。

体育祭に私が着ただるまの衣装のインパクトが強く、他の生徒から文化祭も同じ衣装を着て欲しいとリクエストがあり、すごく迷った挙句まただるまになる事に決めた。




「まただるまになんてなるんじゃなかったかなぁ…」


どこか覚悟していたもののやっぱり恥ずかしい…




「大丈夫よ!これでウケも好感度も抜群♪」

「クラスの出し物に合わせて白にしたのがまたいーわよね!」


雪女の衣装の泉と白うさぎの着ぐるみを着た由愛が、そう言って顔を見合わせて頷いた。





「きゃーーー!」


教室の端で騒がれているのはもちろん悠生で、白いタキシード姿の会長に女子達は釘ずけになっていた。
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