まだあなたには見えてない
「ん…」
「俺、死ぬのか……?」
「え……」
「どういうこと……ておもうよな、ごめん……」
ごめん……
いきなりでわからなすぎるけど
先輩は、先輩には嘘をつきたくない。
嘘だっておもわれたくない。と
そのとき思った。デジャブのように
蛍光灯が光っている、
放課後の午後3時半を過ぎた頃。
「でさ、めちゃくちゃ話変わるんだけどよ……」
「ん…?」
「俺としばらく付き合えない?」
付き合う…の…
「付き合ってると思ってた…」
「じゃあ、別れると思うまで、つきあおーぜ」
「……」
「で、俺のことととかさ、作ってよ」
「え……」
「おまえの得意なことでさ……」
「なにそれ…」
へんだね……
「だからあのブログの、あれみたいなやつをさぁ……」
「ええっ」
「おい、わらうんじゃねーよぅ」