カルテットリバーシ
悲しいような悲しくないような変な気持ち。緑君の方を向けなくて、目を伏せつつちらちらと緋色を見つめた。
私がどんな顔してたかはわかんないけど、緋色は私の頭にそっと手を乗せ優しく撫でてくれた。
「まぁ俺の可愛らしい恋人さね。だっけ、形だけさ。適当に付き合う気はないが、セレンの気持ちは俺のものじゃないさ」
言葉に視線を上げ声には出さずに「ありがとう」を伝えた。緋色は口元小さく笑み、すぐ視線を緑君に向けたようだった。
「以上ふまえた上でもう一度聞くさね。お前セレンをどう思ってるんさ」
再び私の時間がぴたりと止まる。
いいよ、いいよ、もういいよ、と心の名で懇願するも、私が話を折るのも不自然な気がして。
でも緑君は今度はそんなに時間もかけずに。
「以上をふまえたって、お前の恋人だと思ってるよ」
私の後ろでそう言った。
私がどんな顔してたかはわかんないけど、緋色は私の頭にそっと手を乗せ優しく撫でてくれた。
「まぁ俺の可愛らしい恋人さね。だっけ、形だけさ。適当に付き合う気はないが、セレンの気持ちは俺のものじゃないさ」
言葉に視線を上げ声には出さずに「ありがとう」を伝えた。緋色は口元小さく笑み、すぐ視線を緑君に向けたようだった。
「以上ふまえた上でもう一度聞くさね。お前セレンをどう思ってるんさ」
再び私の時間がぴたりと止まる。
いいよ、いいよ、もういいよ、と心の名で懇願するも、私が話を折るのも不自然な気がして。
でも緑君は今度はそんなに時間もかけずに。
「以上をふまえたって、お前の恋人だと思ってるよ」
私の後ろでそう言った。