拝啓 偽りの君
月日が流れて、卒業まで後1ヶ月になった。
もともとあまり話さなかった僕達は、あの日以来話していなかった。
ある日、彼女はまたいつもの通り、いじられていた。
彼女の好きな人がどうとかで…
「おい、水樹!!こいつがお前の事好きだって~」
「まじかよ~たらこ唇に好かれるとか嬉しくね~」
「だーかーら!好きじゃ無いってば!理解力無いなー!!」
いつも通り笑いながら反論する彼女が僕はどっか引っかかっていた。
――あ…
泣きそうな顔の彼女。
あぁ、きっと彼女は本気で水樹が好きなんだろう。
それでも笑ってる彼女になんだか怒りをおぼえた。
放課後、忘れ物を取りにクラスに行くとなんと彼女がいた。
「あれ、忘れ物?」
にこっと笑う彼女にうんとだけ返事して忘れ物の数学の教科書を取る。
とっただけで帰ろうと思ったけど、やっぱりさっきの事が我慢出来なくて、
「まだ笑ってんの。」
と不機嫌そうに聞いてしまった。
もともとあまり話さなかった僕達は、あの日以来話していなかった。
ある日、彼女はまたいつもの通り、いじられていた。
彼女の好きな人がどうとかで…
「おい、水樹!!こいつがお前の事好きだって~」
「まじかよ~たらこ唇に好かれるとか嬉しくね~」
「だーかーら!好きじゃ無いってば!理解力無いなー!!」
いつも通り笑いながら反論する彼女が僕はどっか引っかかっていた。
――あ…
泣きそうな顔の彼女。
あぁ、きっと彼女は本気で水樹が好きなんだろう。
それでも笑ってる彼女になんだか怒りをおぼえた。
放課後、忘れ物を取りにクラスに行くとなんと彼女がいた。
「あれ、忘れ物?」
にこっと笑う彼女にうんとだけ返事して忘れ物の数学の教科書を取る。
とっただけで帰ろうと思ったけど、やっぱりさっきの事が我慢出来なくて、
「まだ笑ってんの。」
と不機嫌そうに聞いてしまった。