雲のように

新年を迎えてすぐの3連休の日に私は運悪くインフルエンザにかかってしまった。






幸い診察をしている病院が見つかり、お母さんと車に乗って診察をしてもらった帰りだった。






私に第二の不幸な出来事が起こったのは...






信号待ちの時にふと窓の外を見ていると、聖くんが自転車を漕いでいた。






見覚えのある女の子を後ろに乗せて。






私はなにかの勘違いだと思った。






でも、よく考えたら色々辻褄の合うところがあったかもしれない。






毎朝私と聖くんは朝早くに2人で学校へ登校していた。






なのに、毎朝教室へ行くと必ずある女の子が来ていた。






普段なら遅刻ギリギリに来るのに、最近はすごく朝来るの早いなって思っていた。







その上、2人で教室へ行くと聖くんは必ずその女の子...彩奈の隣に座る。















｢...そこ、私の席...｣
誰にも聞こえないぐらい小さい声だった。