繋いでくれた歌【完結】
「あは。やっぱりお腹空いてるんだ。僕のをあげたいけど、ダイレクトに移す事になるからちゃんと取って来てね」

「……うん」


それから私も玉子粥を貰って、ケーと一緒に食べた。
新條さんの玉子粥が普通に美味しくて驚いた。

あの人、スーパーマンみたいだな。
見た目もイケメンなのに。


「今度はひまりが僕に作ってね」

「美味しくないかもしれないけど、いい?」

「ひまりが僕の為に作ってくれる事に意味があるんだよ」

「……」


本当に無垢な笑顔でそんな事を言わないで欲しい。
仄かに頬が熱くなる。

ケー自身は何も考えてなくて、素直に伝えてくれてるだけにタチが悪い。
悪過ぎる。
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