繋いでくれた歌【完結】
ケーの言葉を頭で反芻させる。
えっと。
首を捻ると、私は再度確認した。
「……やっぱり、告白?」
「ぶはっ」
真剣に尋ねたのに、ケーは思いっきり噴き出して笑った。
肩を揺らしながら笑っているケーを、少しだけ睨みつける。
「ひまりは可愛いな。そうだよ。告白」
そう言うと、ケーは私の手を口元へと持っていく。
そして、手の甲にちゅっとキスを落とした。
まるで、王子様のようなその行動に私は胸を高鳴らせた。
「僕はひまりと出会って、全てひまりに奪われてしまったんだよ。
ひまりが僕を好きだと言ってくれなくたって、もう僕にはひまりしかいない。
許されるのなら、ずっと側にいさせて」
その、綺麗な告白は。
ねえ、どうしたって私の心を揺さぶるよ。