白い花が咲いたなら
「へ? それ、どゆこと?」
「俺さ、実は生きてた頃から怜奈のこと知ってたんだよ」
「え? なんで?」
「通学路が同じだった。で、怜奈のこと、可愛い子だなぁって思ってずっと見てた」
「か、かわいい!? あたしが!? なに言ってんの近藤くんてば!」
あたしは目を白黒させながら、慌てて彼の言葉を否定した。
「あたし、可愛いくなんかないよ。近藤くんの目、変だよ」
「そんなことないぞ! お前はすっげ可愛い!」
「…………」
「明日こそ話しかけてみようって決意した、その夜の事故だったんだ」
またまた……爆弾発言をされてしまった。
あたしはドキドキしてしまって、この胸の確かな熱さが、すごく嬉しい。
そしてちょっぴり切なかった。