好きっていうまでは
イルカたちが次々に出てきて、芸を披露する。
その度に、私はきゃーきゃー言って、すごく楽しかった。
『それでは最後に、ピーちゃんと握手してくれる人を探したいと思います。
そうですねぇ。ピーちゃん誰がいい?
…はい!そこのお姉さん!』
アナウンスのお姉さんは、私の方角を指さす。
どう考えても私を指してる。
『こちらにどうぞ!』
お姉さんに手を引かれて、ステージに上がる。
神木くんを見ると手を振って笑われた。
『ピーちゃん、握手!』
私が手を出すと、ピーちゃんはヒレでタッチした。
かわいい…
『ありがとうざいましたー!』
イルカショーは終わり、私も神木くんのところに戻る。