好きっていうまでは

「それで?彩華は、何が好き?」

「私?んー。比較的、神木くんとは逆だけど、

苦いのは嫌いじゃない。甘いのはすごく好き!」

甘いのっていうと、パパからもらったチョコレートを思い出すなぁ。

パパが海外から帰ってきた時は私にお土産でチョコレートをよくくれた。

だから、甘いものが好きになったんだと思うけど。


「へぇ。甘いの好きなんだ?

ちょっと意外。」

「そうかな?」


会話しながらも、ご飯を食べてやっと食べ終わった。

「ありがとうございましたー」


私たちは、お店を出て駅に向かう。


「たまには、勉強の息抜きできた?」

「え?うん。」

「ならよかったー。最近、俺と全然会ったりしてくれなかったから、

勉強とかで息詰まってんのかと思ってさ!

でも、これでまた頑張れんだろ?」


そんなふうに考えてくれてるとは思ってなかった。

ただ、神木くんが行きたいからだと…
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