好きっていうまでは

「あーやか!」

「やっぱり、神木くん!」

「え?やっぱり?」


「あ。ううん?それより、どうしたの?」

「ああ。会いたいから来た!」

来たって、今日は学校休みだし、私も部屋着だし。



「あとさ、なんだっけ。パーティーの主催者。」

「美佳ちゃん?」

「そ。そいつ俺のことつけてくるってか、

良く会うんだよ、最近」


やっぱり。こっちが目的なんだね、美佳ちゃんは。

「偶然かもね!」

私は、軽く流しといた。そうでないと願いたいから…。


「ドレスコードだから、ちゃんとした服装で来てね?」

「わかってるって!俺の超イケてるスーツ姿見せてやる。」

「そっか。」


でも、美佳ちゃんならやりかねない…かも。

そんな。でも。美佳ちゃんには敵わない。


「彩華ー?」

「えっ?なに?」

「ぼーっとしてたけど、大丈夫か?」

「あ、うん!」


考えすぎ。だよね?うん。そう。

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