好きっていうまでは

「じゃ今日はありがとな。またね、のキスは?」

玄関の外で、堂々とそんなことをするわけない。

「そんなの、ありませんっ」

「え?してくれないの?パーティー行ってあげるのに?」

「そ、れは…」

「はい。どこでも好きなとこにしていいから。」


神木くんは、中腰になって目をつぶった。


私はためらいながら、頬にキスをした。

「彩華、顔めっちゃ赤いよ。ぷっ」

「頬で限界です…ん」

気づいたら、神木くんにキスされてた。


「隙あり過ぎ。パーティーにどんなヤツ来んのか知らねーけど、心配。」

「な、何言ってるのっ。」

「ホントだって!じゃーな!」


神木くんは、いつも私をドキドキさせる。
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