好きっていうまでは
12月25日。クリスマス。
ぱぱがニューヨークから送ってきたドレスと、その他もろもろ一式を身に付ける。
鏡で変なところがないか確認した。
「彩華、すごく似合ってる。写真撮っちゃお」
ままは、携帯で私をパシャパシャ撮る。
「あ。もう出る時間。行ってくるね」
「気をつけてね!」
私が玄関を出ると、陽輝もちょうど出てきた。
「なんでそんなに可愛くなるんだよ、彩華は…」
「何言ってるの。早く行こ。」
私たちは、下まで降りると美佳ちゃんの車が待っていた。
車に乗り込む。