好きっていうまでは
「あっ。ちょっと、返してよ」
「だーめ。返したら電話するから。」
「今すぐ電話して、話しないとまた…」
それだけいって口をつぐんだ。
「また、なぁにー?」
にやにやしながら言ってきた。
「また、神木くんにちょっかいを出すから…」
「ちょっかいって…可愛いんだよ、彩華は」
神木くんはお腹を抱えて笑った。
「もしまた、なんか言ってきたら俺がケリつけるから。
彩華は、今俺にちゅーすればいいの!」
「私が美佳ちゃんと話さなくちゃ。
なんで、ちゅーなの。」
「いいからー。親睦のキス?
あ、親愛のキスだな。うんうん。」
自分でいって自分で納得してるし。