好きっていうまでは
「あんたみたいな女は、学校に腐るほどいるよ。
俺のこと特別とかいうやつ。
だけど、どうせ本気じゃねぇよ。嘘にしか聞こえねーもん。」
「どうして?私は本気で…」
目をうるうるさせてこちらを見てくる女も、
大好き大好きという女も、やっぱり違う男に移っていくし、
誰もが俺を顔でしか見ない。
こいつも、やっぱりそうとしか思えないし、
そうじゃないとしても…
「悪いけど、俺にとって特別なのは彩華しかいねーんだわ。
いま誰になに言われようと、あいつにかなうやついないから。
どんだけあいつより可愛くて、優しいやつでも、
あいつ…彩華には負けるわ。」