好きっていうまでは
「じゃーん!ここだよー。ここ知らないかな?
みんなよく通ってると思うんだけど。」
「あ、俺知ってる。車で通った時見たわ」
「でしょー?はいっていいよー!」
私たちは奈央の家…パン屋さんに入った。
ふわっと香る、パンの香り。
甘い香りがして、癒される。
「彩華。アップルパイと、メロンパン好きだったよな?」
陽輝は、二つのパンを指さしながらいう。
「うん!よく覚えてたねぇー」
「あたしもメロンパン大好きだよー!
一緒だねー!」
私たちの言ったパンを、奈央が頼んでもらってきてくれた。
「とりあえず、色々持ってきたよー」
紙袋二つ分を、もってきた。
「選んで!」
「俺なんでもいいよ」
神木くんは、そう言って選ばなかった。