好きっていうまでは


「俺…引っ越すかもしれない。」

…引っ越すって。

「どこに?」

「まー多分、県外だな。」

「だから、それのどこ!?」

私は怒った口調になってしまった。


「富山」

ここは…都心部だから、富山って…

「富山…いつ。」

「多分、はやくて10月くらいだな。だからまだ平気だ。

しかも、まだ確実に行くのかはわからない。」

…ほんとうなの?


「さ。話は終わりだ。代償を考えるか。

そうだな、俺にキス?かな。やっぱ。」

「…わかった。じゃあ、行かないでくれる?」

「…それは」

「行かないでくれるなら、なんでもするから…

お願い、、行かないで」

わがままだってわかってるけど、急すぎる。

神木くんがいなくなったら、私…
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